はじゃじゃむい

「肌寒い」

自転車のヘルメットは被るべきか

私の場合はビンディングペダルとヘルメットはセットだと思っている」ので、

そうしていますが、ビンディングじゃなくてもたまにクロスバイクでもヘルメットを着用します。主に郊外や山岳ライドの時ですね。

また、「自転車にまともに乗れてない人はヘルメットを被ったほうがいい」とも思うので、その基準だと9割以上の日本人が対象になっちゃいますね。。。w(後述の理由により)

ビンディングとは、スキー・スノボのごとくシューズとペダルを連結するものの事です(ビンディングペダル)

 

ヘルメットなんかダサい、髪型が崩れるから被りたくないと思うのは世界共通の認識なようで、自転車先進国の統計でも「ヘルメットが義務化されるとサイクリストは激減する、その健康効果に対するロスは計り知れないものがある」と言われています。

 

で、なぜヘルメットが必要かと言うと、もちろん事故の際に身を守りケガを防止し致死率を下げるためですよね。

ところが、そもそも、自転車の事故というのは主に乗り手が未熟なために起こるんですよ。まずその手前の段階のそこをちゃんとするだけで、ヘルメットが使用されるような事故をほとんど防げるのです。

車対自転車の出会い頭の事故率7割って、それ自転車の逆走が原因の事故じゃないのかと。

自転車は免許が無く乗れる乗り物ですが、実はどんな乗り物よりも運転が難しいんじゃないかと思えるという事は自転車歴が長い人は自覚があると思います。今日は完璧に一度も判断ミス無く乗れたなんて日はまずないんですよ。自転車を甘く見ている、この時点で大きな間違いであり、そんな人はヘルメット被るのが妥当ですよ。

現状は平成20年6月1日の道路交通法改正により、幼児および児童(13歳未満)に対するヘルメットの着用努力義務(道路交通法 第63条の10)がありますが、

通勤の中高生あたりまでを条例や校則でカバーできないかなと思います。

なぜかというと、日本では自転車違反で検挙しているのは主に中高生だからです。

本来の国の想定だと「13歳ぐらいになればまともに自転車ごときは乗れているはず」だから、

「13歳以上にヘルメットは必要ない」としているのです。

ところが、国はそんな教育はしてないわけですが。お勉強は社会に出ても使わないものがほとんどですが、道交法は乗り物に全く乗らなくても使う知識なのに非常に軽視されています。自転車先進国では自転車の乗り方やルール・法・マナー・ハンドサインなどは親が子供に教えますが、自転車後進国の日本では自転車の乗り方については本当にただコケないように乗れるように教えるだけで、親に知識が無いので自転車の道交法に沿った乗り方など教えきれるわけもないのですが。

 

また、話がそれました。スポーツサイクルに乗ってる場合の事故はママチャリに乗ってる場合とは違い、スピードが出る、サドルが高い、ハンドルが低いなど、慣れないとまともに乗ることすら出来ず転倒したりペダルを踏み外してアキレス腱のあたりをペダルでガリガリ擦って出血したりします。

それにビンディングなんか加えたらもう大変です。ビンディングにして立ちゴケした事がないサイクリストはごく少数だと思います。

ビンディング立ちゴケ以外でも、飛び出しなどでちょっとバランスを崩した時にとっさにビンディングをはずせずコケる、これがあります。歩道の段差で引っ掛けたり、Uターン失敗や急ブレーキ時など、「ビンディングのせいで転倒する事は多い」です。

逆に、「あの時ビンディングじゃなかったら転倒まではしていなかった」という場合はほとんどのケースで当てはまります。

となると、ビンディングの時はヘルメットを被ろう、となるわけです。結びつける理由として、至って自然でしょ?

いやいやそんなわけねーよ、という人も居るかもしれませんが、それはよほどの上級者なんでしょうねーとしか思えませんw

 

ビンディングなのにノーヘルの人、これ一番危ないです。絶対やめたほうが良いです。

(少なくとも、私はまともなサイクリストとしては見ないです。高齢の人は、まぁ死にたいのかなと思ってそっとします^^;)

 

じゃあトゥークリップなんかだとどうなの?というとそこがグレーですね。

ちゃんと乗れてる人なら良いと思いますが、初心者はクリップでもヘルメット被ったほうが良いですね。慣れてないと、とっさには抜けないですよ。

でも思うんですが、ビンディングとかクリップって要らなくね?何をそんなに突き詰めようとしてるの?フラペでも鍛えれば趣味で乗る分には何も関係ないし、長距離をより速くという目的には合うけど、100km以下しか走らない人に必要ないのでは?まず100km走れる脚を作ったら?しかも、片面のビンディングとかクリップって、信号待ちの度に面倒臭いですよね?と思ったり。私は実際面倒なのでやめましたが。ビンディングはクランクブラザーズのcandyなので両面キャッチですし脱着のしやすさも最高レベルです。(シマノクリッカーとかと同レベルなんじゃないのかなこれ)

フラペで200km走っても、ビンディングじゃなかったから死ぬほど疲れた・・・なんて事は一切無いですw登りが多いと、差は結構感じるかもしれませんが、それもまた100km以下だと・・・あとは、引き足の時に使う筋肉が鍛えられないデメリットありますけど、

引き足の筋肉って、日常生活で何かに使ってるんでしょうか?

登りだと、上半身鍛えたほうが効果あるような気がしますけどね。

 

実際のところ、あんな発泡スチロールのヘルメットでどの程度ケガが防げるか?というと、頭部のみ原付用の半キャップヘルメット以下の防御力しか無い事は重量から見ても明白ですね。

メーカーであれこれ工夫して惜しみない技術が投入され空力や冷却効果・軽量化された3万円する高級ヘルメットです。とかいっても、モーターサイクル用の安価なフルフェイスヘルメットの強度の足元にも及びません。

だって、かたや1.5~2kgあるモーターサイクル用ヘルメットと、200~400g程度(自転車用フルフェイス除く)の自転車用ヘルメットを比べる時点でね・・・というか、いくら高級な自転車用のヘルメットでも、モーターサイクル用のヘルメットの規格はクリアできないんじゃないかなと思います。(試みたメーカーも無いんだろうけど、今後の技術の進化でありえない話でもないですが)

そもそも、なぜヘルメットのランクが分かれているかというと、その乗り物の速度でですよね。自転車は20km/hを想定、原付(~125cc)は60km/hを想定、原付二種以上は100km/hが想定・・・なんですが、自転車でレースやってる人、下りで70km/h以上とかは結構ザラに出てると思います。その速度域だと、本来125cc以下の規格のヘルメットが必要なわけですが、色々とボカして発泡スチロールでおk、としているのです。

レースする人はそんな拙い保護具で怪我しても文句言いません、ケガはつきものだという考え方です。ですが、レースしない人にとってはどうでしょう?

レースでもないのに、下りで飛ばして、曲がりきれず自爆し骨折して入院しました、

ヘルメットがあったから助かった・・・よくある話に見えますが、そもそもそんな事して誰が得をするんでしょうか?え?骨折した武勇伝?命を削ってコーナーを攻めた俺カッコイイ?

・・・冷静に考えると馬鹿らしいですよね。

そもそも、下りで攻めたりしなければ「曲がりきれず転倒する可能性」は0です。

動物の飛び出しで転倒したりするかもしれませんが、もちろん速度が出ていなければ&ビンディングでなければ骨折して入院なんて事にはそうそうなりません。じゃあそんな状況が起こりやすい山に行くときはヘルメット被るか、で良いのです。日常生活で被る必要性はないです。

そんなことよりも、自転車保険に加入しておくことのほうがよっぽど大事です。

レースの下りの技術向上を図るにしても、現状は普及してませんが、プロテクタを付けてやるのが良いかもしれません。

MTBなんかだとフルフェイスもプロテクタも付ける競技が多いですよね。

モーターサイクルの場合ツーリングには上半身ぐらいはプロテクタ入りのを付けてくるのが最低限のマナー(これ、付けてるかどうかで意識低い系のツーリングかどうか分かる)だし、オフ車林道ツーリングならフルプロテクタにオフブーツぐらいが当たり前ですもんね。ほんと、ちょっと肩・肘・膝の生地が厚くなってる程度でも全然違うのですけどね。

MTB用のカジュアルウェアは枝刺し対策なんかで生地が厚くて擦過傷耐性が強めのものもありますね。私も持っています。

競輪では実は上半身はめっちゃプロテクタをしています。ロードレースも、速度域的には下りがある分それ以上の危険性があるので同等の装備でも良いと思いますけどね。

選手や関係者が絶対に要らない!怪我上等!と反抗してるのでロードレースのヘルメット義務化も比較的最近(2003年)だったりします。

もちろん、ビンディングはとっくにある時代です。ビンディングペダル自体は1970年ぐらいからあるようで、それ以前はトゥークリップだと思います。

その辺の時代だと市販のスポーツタイプというヘルメットというものは存在せず、主にカスクとか競輪メットが普及していたようですが、昔のサイクリストの写真とか見ると、ヘルメットを被っている人はほとんど居なかったようです。

じゃあ、昔はヘルメット被ってないのが普通だったのに、なぜ今になって被れ被れと言われるのかと、死亡例などで安全性が重視されてきたこともそうですが、これまた自転車初心者比率が増えたからです。昔はほんと他にやることがなかったので、乗り物の操作技術自体は高い人が多いのに驚かされますよね(ただ、マナーはアレですけど。。。)

今はネットとか色々ほかにやれる趣味娯楽がいっぱいあるので、それほど自転車ばかりに注力してる人が少ないからだと思います。

だもんで、昔のロードバイク乗りの人は豪脚比率が高かったそうです。

 

プロテクタについてはジュニアレースで採用しても良いんじゃないかとは思ってますが。若いという事でスプロケ(トップ14Tとか)なんかもスピードが出過ぎないようにする規定なんかはあるぐらいですから、未熟なのもありますが若く収入もない人間が長い入院とか無駄でしかないですから、プロテクタをしたほうが?と思ったりします。

アマチュアレースでもクリテリウムなんかは落車無しで済むのがレアケースと言われるぐらいなのでプロテクタもどうかな?と思ったりしますが。

 

 ・・・ヘルメットだけじゃもちろん頭部以外のケガは防げませんよね。モーターサイクルだと最近は安全志向になってきて用品類もプロテクタ付きの比率が増えており、割とツーリングでもフルプロテクタの人は増えてきています。そこまで守ってればかなりケガは減りますね。ちなみに上半身はジャケットで肩・肘・胸部・背面、グローブで手甲部、下半身は膝、ブーツで くるぶし と すね をガードします。
ちなみに高速道路の走行を含むマスツーリングだと、上半身ぐらいはプロテクタ入り着てかないと常識のない人に思われます。これが昨今のモーターサイクル事情です。

 ロードバイクでの落車の場合は車体が軽量な為、ちょっとした事で宙を舞って、地面に激突する際に上半身の骨折(上腕骨・肩甲骨・鎖骨・肋骨)が多いようです。

 競輪の場合は、上半身はプロテクタを付けるようになっています。競輪のスプリントは70km/hとか言われてますが、競輪選手がクローズドコースで70km/hでプロテクタを付けているのに、ロード乗ってるド素人が公道の下りで70km/h以上出してもプロテクタ無しというのは改めて考えてみると、どうもおかしな話ですよね。

 

では、落車してケガしないようにするにはどうすれば良いかというと・・・当たり前ですが、スピードを出し過ぎない事ですよね。

個人的には、ヘルメット被ってたとしても、見通しの良いストレートで60km/hも出せばいいんじゃないの?と思います。それ以上出すと、色々と危険度が急激に上がってくると思います。う~んまぁ、技能もあって、機材もプロにメンテしてもらって、デュラエースのブレーキとか付けてるなら、それ以上出せば?って感じですが。私はやりませんけど。というか、やらなくなりました。だって、スピード出したところで、誰も褒めてくれないですし、何の意味が?という事に気付いたからですね。

そもそも、下りで調子こいて飛ばすよりも、上りで速いほうが遥かにカッコイイわけですが、なぜだがそれをやらず下りでばかり頑張る人が多い気がします^^;

 

 また、スポーツサイクルのポジション起因の乗りにくさというのが事故要因の一つにあると思うので、あんまり落差のついたロードとかを初心者が乗るなら、フラペでもヘルメットは被ったほうが良いですね。そもそも不相応に落差のきついレーシーなロード乗ってる人多いですが、「ちゃんと」乗りこなすのはタイヘンなものなんですよ。 
本来、初心者相応のロードって、ハンドルとサドルの高さが同じぐらいのものなんですが。。。そのへんの意味合いもあって、落差が無いクロスバイクで修行を積んで、続くようならロードバイクを買う流れが推奨されると思います。

 

というわけで、ヘルメットを被るべきかということに関しては、

ビンディングなら被る

・トゥークリップも初心者は被る

・落差のきついロード初心者は被る

・自転車にまともに乗れてない人は被る

・フラペなら被らなくて良い

通勤の中高生は被ったほうが良い

・13歳未満は現状の努力義務通り被る事を推奨

こんな意見です。